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 そんな思いを育む事ができる
 すてきな企画です。

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2017年3月18日 1日目

まずは、自分たちがこれからつくるつくえの材料となる「ヒノキ」の生まれ故郷を尋ねます。町から少し離れたこの場所は、車から降りて数分歩くと突然、ヒノキ林が現れます。ヒノキは、人が長期間寄り添って、大切に育てる事ではじめて、家具や家をつくる材料になれます。

普段から森に入っている森林組合の方にお話を聞きました。森での仕事は、ただ木が綺麗に成長する為の管理をするだけではなく、森の生態系が崩れないように、木の周りの管理も行って、動植物にとって恩恵を受けられるよう栄養たっぷりの山にする使命をもって働かれています。


そんな森林づくりを、日頃愛情をもって行う中で、やはり日本の木をもっとたくさん使ってほしいと言う想いを受け取りました。この想いをもっと多くの人に知ってもらうために活動を続けていきたいと思います。

お話を聞いた後は、木を切るための準備に入ります。倒す角度、方向を、経験を基に計算し、切り目を入れていきます。


道具が斧からチェーンソーに代わっても、木を倒す技術は昔から引き継がれている方法で変わりなく、1本1本こうやって丁寧に倒していくんですね。

実際に木を倒すところを見ると言う初めての経験で、静かな森にチェーンソーの音だけが響く中、少し緊張気味に見守ります。


根元から割れながら、大きな音をたてて倒れ始めました。隣の木の枝ともパキパキ音を立てて触れ合いながら、ゆっくりと倒れます。

想像以上にいろんな音を立てながら、最後は地面に到着。この音がさらに大きく、森中に響き渡る様子は圧巻でした。


実際に倒れた姿を見ると、立っていた状態で見た時より大きいことが解ります。こんなに大きな木が、森中に凛と立っているんですね。

倒した木をさらに細かく切っていきます。すると、ヒノキの良い香りが森に広がります。

 


輪切りのヒノキも本当に良い香り。この香りの中に気分を高揚させてくれる効果のある成分が含まれています。年輪を数えてみると40年ほど、この山で育ったことが解りました。

切り株の近くにも切りくずが大量にできました。こちらも良い香り。お風呂に入れたり玄関に置いたり、色んな用途があるのでみんなで持ち帰りました。あっという間の楽しい体験でしたが、そろそろお腹もすいてきましたね。


と言う事で、お昼ご飯です。府中の地元で採れた食材を中心に、海の幸、山の幸を用意してスタッフで作りました。みんなでおいしくいただきました。

食事の途中で、広島市内の学生たちが作ってくれたオリジナルのアニメを上映。「ポチョン君」と言う水玉の妖精が、森の大切さを教えてくれる物語です。この中で、海や山で採れたおいしい食材は、山をきれいに保つことで食べられる事を学びます。


午後からは、丸太がたくさん積んである「製材所」へ見学に。ここでは国内の木以外にも、海外で取り寄せた大きな丸太も取り扱って加工しています。

 

世界には、日本では見たこともない大きな木もあります。こんな大きさの木は、製材所でも多くは見られません。


午前中に山で切ったヒノキの木を運んできました。この木を早速、板状や柱状に切る様子を見学します。

さっきまで山にそびえていた丸太が、あっという間に四角く加工されました。これを実際に製品にするためには、自然乾燥だと1年以上、天日にさらして乾燥させる必要があります。この木が人の手で植えられて育ち、製品になるまでには40年以上の歳月が必要になるんですね。


続いて、つくえをつくる家具工場へ、ここではしっかり乾燥させたヒノキを使って、さらにきれいに加工する技術があります。

触ってみると製材所で加工した板よりすべすべの手触りの角材ですが、一回機械を通すとさらにツルツルの手触りになります。一瞬の機械加工でこんなに手触りが変わるんなんてすごいですね。


最後に、ヒノキのかけらを持参して、穴をあける体験を行いました。

はじめての大きな機械の作業で、ドキドキワクワクします。穴をあけたヒノキのかけらは、最終日に行うお守りづくりの材料として持ち帰りました。


今日1日で、森の見学から家具作りの工程まで、木製品のおいたちを知る中で、森の大切さを学んで、自分たちの生活に欠かせない自然の存在を再確認できました。明日からいよいよ実際につくえづくりに入ります。


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